愛が伝わる「ポーの一族」
1月20日ポーの一族観劇してきました。
もう明日海ちゃんがすごい、の一言に尽きます。美し過ぎる顔面から目を離せず、オペラを外すタイミングが本当に難しい!!でも1回きりの観劇なので全体も見なきゃと思って凄く忙しい気持ちでした。
漫画原作の難しいところってやっぱりコスプレ感との戦いだと思うんですよね。記憶に新しいのは雪組のルパン三世です。あれは結構…うん…という…。雪組大好きなんですけどねっっ
明日海エドガーは、萩尾望都先生は彼女をモデルに描き起こしてエドガーを漫画に落とし込んだのではないかと思えるほどの、説得力のあるエドガーでした。原作は漫画なのに明日海エドガーありきでポーの一族は描かれたのではないかと思えるほどに。
立ち姿や目線、微笑みかた、全てが完璧で。明日海ちゃんの痩せ過ぎなほどのスタイルも少年らしさを表現するのに役立っていたと思います。(でもガチで痩せ過ぎなので食生活見直してほしい…心配…)
お話としては、ダイジェスト感は否めないなーとは思いました。原作をさらっと読んでる程度の私はちょっと混乱してしまいました。あと、水車?を出すのなら、メリーベルのお迎えの場面にもう少し割いて欲しかったです。メリーベルと唐突に合流する感じが…メリーベルの葛藤や苦しみはあまり描かれてはいませんでした。しかしエドガーが人間からバンパネラになってしまった苦しみは凄く丁寧に描かれていました。バンパネラになってしまったことで自暴自棄になり悩み苦しむ場面の明日海エドガーの美しさたるや…‼︎バンパネラ以降がメインになるのかなと想像していたので嬉しい誤算でした。
あとはメリーベルですね。かわいすぎる…‼︎おにいちゃまって‼︎‼︎ずっと困り顔してるー‼︎エドガーが溺愛するのが分かりすぎます。華優希ちゃん…恐ろしい子…
あとはポーツネル男爵。わたくし花組では瀬戸さんがダントツで大好きですので今の瀬戸さんのダンディーさが120%発揮されるお役で嬉しい限りでした( ˘ω˘ )
仙名さんも気品があるお役をやらせたら天下一品ですね。本当に上手な方ですわ…
アランも柚香さんのシャープで独特な美しさが、アランの不安定さや傲慢さにマッチしていて素晴らしかったです。金髪のカツラがナチュラルすぎる!
ただゴンドラは本当にどうかと思います…ちょっと笑ってしまったんですが…しかもそこで終わらないんかーい!というツッコミが脳内でリフレインしまくりまして…
あの終わり方は最高でした。さすがとしか言いようがなく、小池先生の作品へのリスペクトが感じられて素晴らしいなと思いました。
しかし!!!しかしです。宝塚においてあのようなゴンドラの使い方ってちょっと古くさいというか、若干ネタっぽく感じられてしまうのは私だけでしょうか…?ベルばらのペガサスが頭をよぎってしまい、フィナーレに向けて盛り上げるために特に意味はないけどペガサスのゴンドラに乗っけといたで‼︎みたいなある意味、宝塚の良さというか悪さが如実に現れている演出だと認識しておりまして…
唯一どうにかしてほしいと思ったのはそこの場面ですかね…本編はあれに持ってかれた感否めなかったです。
フィナーレは控えめに言って最高です。まじで最高です。明日海ちゃんが前髪下ろしてる少年っぽい雰囲気で踊ります。最高です。明日海ちゃんの魅力って少年っぽさだと思うんですが本人はそこがコンプレックスに感じているように思います。そして花組でトップになってしまったものだから、花男=大人の男、色気みたいなものに凄くこだわりを持っていらっしゃるように見えるのです。しかし彼女の本領を発揮するにはその方向性ではないと思っておりまして。というのがフィナーレではっきりと感じてしまいました。
バンパネラになったしまったのでありえないのですが、エドガーがもう少し大人になったら…少年期から青年期に移ろって行く、そんな雰囲気があり最高でした。
大好きな瀬戸さんもガシガシ踊るしフィナーレの歌手の銀橋渡りにも加わっているし、その点でも大変満足でした。
1回きりの観劇というのが悔しいのですが、明日海エドガーの美しさはブルーレイでも是非とも確認したいと思っております。ライブビューイングも惹かれますが…